昔は梅雨や台風の季節など湿気の多い時期や、湿気の多い場所、たとえば地下室、納戸、倉庫の床や壁、トイレの水槽、食物、衣類などの表面などにはカビ臭が発生するといわれ、梅雨明けに大掃除をする慣習もあったそうです。
ところが現在の住まいは高断熱・高気密になり、どこでも結露するため、カビが発生することが多くなったんです。
実はこのカビが、口臭にも影響しているのでは?・・という研究もあるそうです。
冬には暖房で部屋を閉め切ることが多く、入浴や暖房、調理により発生した水蒸気が室内にこもって室内湿度を高め、内装材にも吸放湿性の少ない合成樹脂系の材質が多く使われているため湿度が下がらず、冷たい外壁表面にいわゆる結露が生じ、カビが発生するのです。
日本の住宅におけるカビ臭の発生場所とその季節別発生件数についての調査結果があります。この調査によれば、四季を通じてカビがもっとも発生する場所は浴室ですね。また、高温・高湿になる夏に結露件数が予想外に多いことに注目してもいいでしょうか。
湿気がこもる部屋にいると、人間に住む常在菌も繁殖が活発になり、体臭・口臭も強くなることがあるそうです。
そのほかには、口臭発生の原因と考えられる歯周病やむし歯など口の中の病気がある場合には、その根本的な対策の治療を受けることが必要です。